さ か し ま



はちぐわつは南の海ゆ帰りきし水がはげしくぼくらを覆ふ


夕立ののち海みえてぼくの、きみの夏休みにて誰のなつやすみ


ほんのすこし前のたたかひ あさがほの(しぼ)みしころに広ごれる雲


体当たりしてゆく友を追ひかけて幾万本のひまはりのなか


みんなで食べたすいくわのやうに赤いのがきみに届いた 雨が近くて


夕立のごとく降りくるものたちが街を焼いたの、ほんとだよ、沙羅


あの人の玉なる声をかき消して夕立ふればそののちは蝉


えいゑんの夏休みにて夕立が降るよみんなの機影みたいに