G a r d e n


ウサマ・ビン=ラディンの眉の太さかな黒葡萄食む夜明けの餐に


ムスリムの愛か知らねど何者かに抱きすくめられ崩れゆくビル


国家対国家とならぬ戦ひのかたみに愛を打ち交はす頬


裏返りゆく青空に僧服を着る人が来て砂をこぼせり


煙たつ果ての北部同盟( ノーザンアライアンス )ここにも愛が布陣してゐる


一面に咲く星条旗 めまひしてやり過ごしたり愛の嵐を


英語拙き大使が語る潔白のターバンに隠されて体系 ( システム )


学生(タリバン)と寝まほしき宵  ほの光る夕星(ユフヅツ)を手に取りてゐたりき


帝国の塔には花が咲き君には見えるだらうが僕には見えぬ


( ガーデン)」が、眼の前にありわがうちに空虚満ちつつ初冬の晩暉