短歌同人誌[sai]、第3号。






vol.03 特集 工場(つくる)

○巻頭競詠
生沼義朗「ものつくる」70首
高島裕「海市行」50首

○評論
玲はる名「「工場」という穴場」

○短歌作品 20首
盛田志保子「無題」
今橋愛「11首とその後」
松村正直「鶴見線、その他」
黒瀬珂瀾「夢を作る」
奥田亡羊「浮島工場群」
花山周子「工場、風景」
石川美南「凸凹」
岸野亜紗子「管」
玲はる名「境界線(生麦〜海芝浦)」

○合宿記録 [sai]連作歌会 完全収録バージョン
「夏の工場合宿 川崎臨海部コンビナート」(連作歌会録)


鈴木暁世 企画意図及び概要

今橋愛「11首」11首
松村正直「鶴見線暮景」7首
黒瀬珂瀾「夢を作る」8首
奥田亡羊「浮島」11首
高島裕「宮殿まで」11首
生沼義朗「力」9首
花山周子「工場、風景」10首
石川美南「凸凹」8首
岸野亜紗子「管」5首

岸野亜紗子「[sai]vol.3 合宿レポ」

○歌集評
石川美南「《世界》と世界の狭間で〜黒瀬珂瀾『空庭』評」

○vol.3 参加メンバー エッセイ
花山周子
今橋愛「川崎は終点、川崎は始発」
石川美南「ダンディとイダルゴ」
岸野亜紗子
黒瀬珂瀾
松村正直「工場の歌の可能性」
生沼義朗
奥田亡羊「大いなる無意味」
玲はる名「聖獣が好き」
高島裕

○編集後記

vol.3 2010年6月15日
A5版・本文120ページ
ISSN 1880-5183


ゲスト・奥田亡羊、花山周子、松村正直

表紙・花山周子
編集発行人・鈴木暁世







○一九六七(昭和四二)年生まれ「心の花」所属。二〇〇五年「第48回短歌研究新人賞」受賞。二〇〇七年、歌集『亡羊』を出版。二〇〇八年、同歌集により「第52回現代歌人協会賞」受賞。




○1980年東京生まれ。二〇〇七年、第一歌集『屋上の人屋上の鳥』を出版、翌年第十六回ながらみ書房出版賞受賞。現在、万来舎HPにて短歌エッセイ「時代を映す道具」を連載中。「塔」短歌会、同人誌「豊作」に所属。
万来社ホームページ「短歌の庫」:http://www.banraisha.co.jp/



○1970年東京都町田市生まれ。1996年より短歌を作り始める。歌集に『駅へ』『やさしい鮫』(ながらみ書房)。 現在、京都市在住、塔短歌会編集長、毎日カルチャー(梅田)、朝日カルチャー(芦屋)講師。
ホームページ「鮫と猫の部屋」:http://www.ac.auone-net.jp/~masanao/




◆ 編集より ◆

今号の特集は「工場(つくる)」。
いま、モノをつくることに向き合ってみてはどうかと考えた。

現在、短歌において、工場という場、何かをつくる場はどれくらい歌われているだろうか?
今回の連作歌会で話頭にのぼった土屋文明の「鶴見臨港鉄道」の一連はあまりにも有名だが、近代短歌においては、工場やそこにおける労働、労働者はたびたび歌われ、重要な位置を占めていた。
しかし、現在歌われている職業詠・職場詠を見てみると、サラリーマン、教師、学者、医師、農業の場を詠んだ歌は見かけるが、工場労働の歌はあまり見かけない。
工場の郊外、海外への移転ということもあり、人々の生活と生産の現場が昔よりも離れてしまったのだろうか?

連作歌会に提出された詠草をプロトタイプとして特集「工場(つくる)」の連作にまとめてもらった。
歌数も歌会時は自由だが、掲載時には巻頭作品を除き原則一連二〇首にするよう事前にお願いした。
歌会提出時からどう変えたのか、変えなかったのか。
全く異なる一連を出して来るのか、来ないのか。
現地制作と、事後の創作・編集の関係は。
推敲の痕跡や、各歌人たちの個性は見えてくるだろうか?


鈴木暁世

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