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<第二十五夜 2006/2/24(Fri)> テーマ「主従関係」 ★ いろんな人に成り代わるのだ
エリン 今回の題は「主従関係」。早速来ましたよ。

ねえマスター、カランと呼んでいいですか今夜だけでも主従を措いて/ケイ

カラン卿 うーむ。まあ、今晩だけなら…。
エリン ホント? じゃあカラン、掃除しといて。
カラン卿 バシッ!(ハガキの束で叩く) 主従とは実にオタク心をくすぐる設定。その関係をどう描くかがポイントだ。

忘れないさしだした手の温もりを冷たい雨に陽がさしたとき/夢見人

『SAMURAI DEEPER KYO』の幸村とサスケ。主人の手を太陽に見立てた、愛のある歌。しかし、他の主従関係とどう違うかがこの歌では描かれておらぬな。

反逆の罪の重さを噛みしめて眩しいお方のために月影/如月アユム

主従関係を描いた作品と言えば小野不由美の『十二国記』。自らを影として王に仕える麒麟の心を詠んだ歌。「月影」は第1巻『月の影 影の海』を踏まえている。次は『タイムボカン』の一首。

来世でも髑髏の雲の立つところ主従は集ひ悪事重ねん/菊川直樹

エリン あははは。じゃあ次は

桃の花路上に刺さり原色を吐く 主はメイドに従う者の名/下丁

カラン卿 ご主人様と呼ばれて喜んでいるオタクの方が本当はメイドに憧れているのだ、という微妙なオタク的主従関係を歌っている。比喩が少々乱暴なので、余が添削しよう。

桃の花路上にこぼれ色あせぬ主といふはメイドの従者

どうだ、色あせた花がオタクとメイドのあやふやな関係を暗示していないか?
エリン うーん、独特な人間関係を歌うのは難しいですね。
カラン卿 色んな人に成り代り、様々な視点に立つ感覚が短歌には大事だ。歌では誰にでもなれる。精進せよ!
エリン ここで悲しいお知らせ。このコーナーは次回は最終回となりまーす!
カラン卿 いきなりそんな大切なことを! ううむ、最終回のお題は「卒業」とする。

美浜ちよ初めての卒業を見届けて我は戻りぬ夜のかたへに

<今月の元ネタ>

もうすこしおまちください。

 

erin
 

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