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2006年06月01日
由季調歌集『互に』を読む会
来たる6月11日(日曜)、「熾」会員の由季調(ゆき・しらべ)さんの歌集『互に』(ながらみ書房)の批評会が開催されます。
清新にして、心の深みをのぞきこむような歌の数々。日本語での詩歌の可能性の新しい側面を問い掛ける、問題歌集です。
歌集については、私が執筆した書評がありますので、一読いただければ幸いです。一人でも多くの方のご出席を賜りたく存じます。
日時 6月11日(日曜日) 午後2時より
場所 池袋 東京芸術劇場大会議室
パネリスト 松平盟子 東直子 黒瀬珂瀾
発起人 及川隆彦 沖ななも
参加費 1500円
二次会もあります(5000円)。参加希望の方はお早めにお申し出ください。
参加希望者は、取り急ぎ、黒瀬にまでご連絡を。担当者に転送いたします。歌集をお持ちでない方には、著者より寄贈いたします。お送り先をお知らせください。
興味深い議論が繰り広げられることと思いますので、どうぞ、少しでも気になった方は、お気軽に足をお運びください。
由季 調(ゆき しらべ)歌集『互に』自選20首
はるめきて なにとはなしのゆふぐれに まつげにて ふるるやうな朔(しんげつ)
やはらかくひろごるくもにうすあをきかげをもたせてかぜのきゆるか
なかぞらをみあげてみればむねにすむしやぼん玉からあをがきえゆく
あゐいろのわづかにのこるいんくびんかたむけながら未明にをりぬ
あまたへにあをきかけらをあつめつつあまねくひら咲くあさのひかりは
*
あをぞらがはるかうみまでつづくのは青をそそぎにゆくためだらう
あふげどもみきはめられぬ天上はあを窮まりて銀をこぼせり
まひるまをすずろごころにありぬれば那由多(なゆた)の鈴が頭(ず)ゆあふれゐき
すみきつてくもひとつないひとひにはそらのかなたにちひさなゆふやけ
*
つぶさなるあかるさなんぞあるものかまつげのかげは離(か)れてはゆかぬ
みつめらるることをかはして はるあさく しづくのみみわゆらしてみるも
*
かけらにてなりゐしものかおともなくかがみはうちよりこはれそめにき
香のうちにうちひらくのは はなびら ゆはくともなく結はかるるともなく
かをりのなかに眠れるうちにこぼれゐし花粉かもしれぬ なきぼくろ
*
なかぞらのあをふかくしてゆみづきはうつすらかたへをかかへてをりぬ
あまりにも そらあをいから かわかない はんかちーふの やはらやはらか
きみの思(も)ひすきこまれてはゐないのか五月をまつて翳したい白
したたりのぬけがらをほとばしらせて光(かげ)はひかりにかへりてゆけり
ふたひらのしろいてふてふのあやなせるこのあかるさをまひるとおもふ
あはあはとあはいあはひをあはせつつうたひあひゐるしやぼん玉はも