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2004年08月31日
「POOL」第二号
★ 待望の短歌同人誌「POOL」第二号が刊行されました。同人は石川美南、松澤俊二、松本隆義、二又千文、小林友紀子、神保元、五島諭、清水寿子、小島香奈子の九人の戦鬼と人は呼ぶ。各同人作品、同号批評、エッセイの他に、石川美南歌集『砂の降る教室』特集があります。
また、小林友紀子さんが「黒瀬珂瀾『黒耀宮』にみる同時代性」を執筆してくださいました。ぜひ、御覧下さい。9月4日の『砂の降る教室』批評会でも販売されます。
1冊500円。希望者は、石川さんまで連絡を。
★ んで、今週末にせまった、『砂の降る教室』批評会ですが、参加者が100名突破らしいですよ、奥さん!! あと、10人ほどなら、なんとか座れるみたいなので、迷っている人は、思い切って今すぐ松本隆義さん(matsumotini@nifty.com)までメールを送ろう!! でも、ちょっとでも遅れると、入れないかも。
2004年08月29日
おしらせなど
「カラン卿の短歌魔宮」公式サイトが正式オープンしました! サイト独自の企画も進めていく予定です。サイトをチェックして、どんどん投稿してくださいね。
8月28日(土)の東京新聞および中日新聞の夕刊の文化欄に新作短歌「露草を抱く」7首とコメントが掲載されました。一面を使っての短歌と俳句の企画ですので、ぜひお読みください。歌人の松本典子さん、俳人の坊城俊樹さんといった方々とご一緒しています。
思潮社より『春日井建の世界―〈未成年〉の領分 現代詩手帖特集版』が刊行されました。1600円+税。多数の執筆陣による追悼文、評論、エッセイのほか、春日井建300首選、単行本未収録の文章・詩・小説やフォトアルバムなど、春日井建の世界を様々な方面から照射した、必読の一冊です。ぜひお買い求めください。僕は追悼文「生に生を」を執筆しました。また、以前発表した評論「井泉、異界の旅」が『井泉』解説として収録されています。
「鱧と水仙」23号が刊行されました。特集は「もののけツアー」。僕は新作短歌「セカイ系」10首と、短歌つきエッセイ「もののけの記憶から」を寄稿しました。ご興味ある方はメールで発送先をお知らせください。1000円+送料です。
小歌集「陸から海へ」100首が掲載されている「ガニメデ」31号が、神田の東京堂書店にて販売されています。署名入りです。数に限りがありますので、購入希望の方はお急ぎください。
2004年08月24日
誰も知らない
★ 仕事後、有楽町シネカノンにて是枝裕和監督の『誰も知らない』を見る。昼の部は満員。黒瀬が行った8:15の回もほぼ満席で、まあよござんした。
光の美しさがすばらしい。肌が印象的に輝く。夏の暑さが画面からにじみ出てくる。全体的に発色も良くできていた。
感想としては「長い」。二時間半は長いよ。是枝監督は前半をドキュメンタリータッチで描こうとする。例えば、同じシーンの長回しなのに、あえて途中でカットを入れて、そしてほとんど変わらない画像をまた繋げる演出(編集も是枝監督)は明らかにテレビドキュメンタリー的演出を狙って行ったもの。だから、母親役のYOUの起用は、バラエティで培ったアドリブ力を見込んでのものと思われる。確かに親子の食事シーンなどのアドリブの自然さは良く描けていた。シゲル役の木村飛影(スゲエ名前だな、黒龍派でも出すのか?)の多動さは、いい効果を出していたな。しかし、ドキュメンタリータッチにすれば必然的に長くなる。ここら辺が両刃の剣。劇映画としてはもっと切っても良かったのでは。
純粋な「映画」の構造としては、やや評価を低くせざるを得ない。が、それを救ってあまりあるのが柳楽優弥くん。いやー、色っぽいよユウヤくん。ユウヤくんのおかげで映画として自立できてるようなもんだから、カンヌで賞取ったのは、まあわかる。
あと驚いたのが韓英恵。『ピストルオペラ』のロリータヌードの印象が強烈だったので、この子はこれからどうなるのかと思っていたが、いやはや、これほどまでに「空気」を纏うことのできる少女に成長していたとは。黒瀬の中では宮崎あおいに並んだ。
現実とリンクさせて見てしまう人が多いようだけど、これは一つの空間を描いたお話として見ていいんじゃないだろうか。お勧めする。だたし、寝不足で行かないこと。
2004年08月19日
★ ネット環境の調子悪し。なんか大事なメールとか来てそうで、きゃー。
★ 芥川賞なんだよな、モブ・ノリオ「介護入門」。あの文体がオリジナリティーの創出となっているとは到底思えない。内容は安直過ぎて驚きは見出せない。小説の構造、章立て、描写、発想が「常識」から一歩も出ることがなく、全て作者の中で了解されたことだけに終始した狭い世界を描いているに過ぎない。普通の「読めばまあ面白い小説」でしかないように思う。藤原龍一郎さんは褒めてるけど………。というわけで『介護入門』予約受け付け中。まあ、読んで損するわけじゃないし。
★ YO、ニガー、お知らせがあるぜ。現在発売中の「文芸春秋」9月号に短歌作品「海から帰る」8首を寄稿した。テーマは「妹萌え」、というのは嘘。モブ・ノリオの芥川賞受賞作「介護入門」も掲載されてお買い得の上、部数増で全国発売中。YO、ニガー、俺からは以上だ。
★ ここんとこ実家帰ったり、旧友に会ったり、色々見たり、色々読んだり、色々書いたりたけど、すっ飛ばした。
15日の日曜日は朝から大雨。コミケの行列は悲惨だろうな、思いつつ原稿を。今月末25日に刊行される「鱧と水仙」23号に短歌作品「セカイ系」10首と短歌付きエッセイ「もののけの記憶から」を寄稿しました。頒価1,000円+送料200円。希望者はメールを。
午後からやっと夏コミに行ったのですよ。結構涼しかった。悪友のブースに顔を出したり、うろうろしたり、終了間際に読売の石田記者@直言兄と福田記者@直言弟と出くわしたり。石田さんは雨の中、朝の行列を空撮してきたそうで。これは今月末の「OTAKUジャパン」に掲載。福田さんからモエモエカフェのしっとさんを紹介してもらったり、いろんな人を遠くから眺めたり(笑)、まあ、いろいろと。買い物はちょこっとだけ。
2004年08月18日
★ そういや、ちょっとまえにフェイ・レイも死んだんだよな。8日に、96歳。映画マニア以外にはなじみの無い名前だろうけど、『キングコング』に握られてた人、といえばピンとくるかも。
★ ヤフーニュースより悲報。お気の毒に……。『クロスボーンズ』、楽しみにしてたんだけど。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の撮影監督を務めたニール・フレデリクスがフロリダで飛行機事故に遭い死亡した。35歳だった。フレデリクスはインディ映画『クロスボーンズ』(原題)の撮影中、搭乗していたセスナ機のエンジンが突然止まり、水深15メートルほどの水に墜落した。パイロットと、同乗していた共同プロデューサーやカメラアシスタントはなんとか逃げ出せたが、フレデリクスは装着していた安全ベルトの留め金部分がカメラ機材の下敷きになっていたため、逃げ遅れてしまった。[ロサンゼルス 8月17日](FLiX)
2004年08月09日
★ 新文芸坐にて監督・山本嘉次郎、特技監督・円谷英二のコンビの「ハワイ・マレー沖海戦」と「加藤隼戦闘隊」の二本立て。昔、何かのTV特集で見て以来、一度でいいから映画館のスクリーンで見たかった。ようやく長年の念願かなう。どちらとも一片の言い訳も許さぬほどの国策映画。
★ 今日の悩み事
アニメ「名探偵ポワロとマープル」におけるメイベルの存在意義。
アニメ「ニニンがシノブ伝」のシノブが「頭領=音速丸」とデフォルトで認識していることに関して製作側からの釈明が無いこと。
2004年08月08日
★ 日本歌人クラブ会誌に、大塚寅彦歌集『ガウディの月』の短評を書きました。いつ出るのに載るのかな?
★ でたでたでたー。『好き好き大好き超愛してる。』 こりゃもう買うしかないでしょー。みんなでアマゾンクリック!!
★ きゃー。ナポリタンソース、畳の上にひっくり返したー(;´Д`)
2004年08月07日
★ 夕方にも用事。その後、今度出る雑誌のことで装丁家の間村俊一さんとお会いして、校正ゲラを渡す。間村さんが発行する「たまや」二号に短歌作品「鬼斬り・奇譚」13首を寄稿しました。テーマは「伝奇ライトノベル風短歌」ヽ(´ー`)ノ
思潮社の編集さんにお会いして、今度出る「春日井建の世界」についてきく。佐々木幹郎さんにお会いして新詩集『悲歌が生まれるまで』をいただく。
なんか疲れた。
★ 大塚康生(「ルパン三世カリオストロの城」「未来少年コナン」作画監督)と友永和秀(「ルパン三世」「シャーロックホームズの冒険」、映画版「銀河鉄道999」「さらば宇宙戦艦ヤマト」)による座談会。半分くらいしか聴けなかったけど。印象に残ったのは、
・「カリオストロの城」は珍しく時系列に沿って製作した。
・宮崎さんが何も話さないので、スタッフは「カリオストロの城の秘宝」が何かわからないまま作ってた。
・フィアットは実際より小さくデザインした。ぎゅうぎゅうづめの車を走らせることにより、躍動感を出した。
・日米合作の「リトル・ニモ」のときは、日米のスタッフが対立して大変だった。
・ロジャー・アラーズ(「ライオンキング」の監督)はヘタだったヽ(´ー`)ノ
★ 日本初の長編漫画映画『白蛇伝』を映写室で。いやー、動く動く。いまのまったく動かないアニメ作ってる人は見習うべき。宮崎駿が恋したってくらいだから、ヒロインは美人。
★ 午後まで用事。その後、せっかくなので東京都現代美術館にて「日本漫画映画の全貌」。ブームに乗ったやっつけ仕事かと思ってたら、いやはや、とんでもなくしっかりした展示だった。どんなジャンルであれ、クリエイト系の仕事をしている人や、文化研究をしている人は絶対見るべき。ほんの少しだけいまのアニメに対するアンチ的なところがあって、昔は良かったという感じの後ろ向き感があったけど。
最初期の下川凹天(「芋川椋三玄関番の巻」大正6)、木村白山(「赤垣源三徳利の別れ」大正13)から政岡憲三、村田安治の作品、そして東映動画、ジブリまでのアニメの来歴を通史として描く。
それにしても森康二とか小田部羊一の描く美少女って、やはり日本文化の基本ヽ(´ー`)ノ 「太陽の王子 ホルスの大冒険」のヒルダとか、「長靴をはいた猫」のローザ姫とか、「どうぶつ宝島」のキャシーとか、かわいい。画風を文章で説明するのは無理ね。小田部さんって「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」のキャラクターデザイン。
ヒルダとかナウシカとかの初期デザイン案とかが見られるので、それは面白い。
★ 午前中から隅田川河口地域へ。先週も来た。ここに来るたび、ああ、あそこのマンションで華原朋美が倒れていたのだなあ、とか思う。
2004年08月06日
★ お仕事であっついなか、神奈川県立図書館いって、林房雄の『大陸の花嫁』読んでましたよ。興亜ばんざい。満州ばんざい。
★ いまさらだけど殊能将之『ハサミ男』。いやー、なるほどそう来たかー、という感じ。ぼけっと読んでるとだまされます。黒瀬はそうコアなミステリー読みではないので、素直に面白い!と思ったけど、もうこの手の「叙述トリック」は禁止して欲しい、というコアな人たちの意見もあるようだが。まあ、それはおいといて、すべてのものが横滑りしていく、すべてのものがその姿を入れ替えながら存在しているという、矛盾しつつそのままで運営されていく現代の姿をえぐったという点で秀逸なミステリーではないかと。お勧め。
まあ、いきなりティプトリーなんて名前が出てくるから何かあると思ったけど、なるほどね。
読み会えた後、もう一度、光景を新しく想像しなおして読み返すと、萌える萌えるヽ(´ー`)ノ
★ 森博嗣・文、佐久間真人・画の『猫の建築家』。猫と機械(というか鉄骨)のある風景を描いた大人のための絵本。森の文章はまったくの添え物なので、どーでもいいけど、佐久間真人の繊細かつ明快な構図のイラストは、不思議に時間から零れ落ちた瞬間をノスタルジックな詩世界を呼び起こしている。ちょこんと座ったりしている「考える猫」たちもかわいい。猫好きの人にお勧め。
★ 昨日、変なことを書いたもんだから、夜中に友人から「生存確認」の電話が来ましたよ(;´Д`) まあ、そう簡単に死にませんからヽ(´ー`)ノ とはいえ、人から愛されるにはそれなりの資格が必要なように、人を愛するにもやはり資格というか、人を愛することを許される条件というものがあるのだなあ、と思う。そういう条件を備えた人に私はなりたい(笑)
2004年08月05日
★ ふいー。そいえば、本屋でコンスタンの『アドルフ』が平積みになってて、何事が起きたのかとびっくり。こんなの仏文専攻の学生しか読まないんじゃねーの。
ああそうか、いま銀座シネスイッチでやってる映画『イザベル・アジャーニの惑い』って、これの映画化なのね。興味わかなかったから完全スルーしてたよ。
★ なんというかここ数日、いかに自分が卑小で、無価値な存在であるかということを思い知った。自分のダメさ加減にいやになるけど、なんか自分の内的世界で、傷をなめあって依存しあっている複数の自分がいるようにも思える。って書いてて、ここ二日半、野菜ジュースと牛乳以外何も口にしてないのに気づいた。さすがに自分でもヤベエと思うので、ちょっとなんか食べるー。
2004年08月02日
★ アフィリエイトとアフォーダンスを勘違いするもの若さの証拠? というわけで、今はやりのアフィリエイト。黒瀬もアマゾンと癒着してみました。まあ、だれもここから本買ったりしないだろうけど。
★ 豪屋大介『デビル17(2) 復讐のサマータイム』(富士見ファンタジア文庫)読了。とまあ今回もフランス書院出張版てな感じで。ファンタジア文庫なのにエロ。ファンタジア文庫なのにミナゴロシ。何しても死なないし、何でもできる。どんな女性も虜にするフェロモンを放つ男子高校生の死んだり死なれたりやったりやられたりするお話。っていうか、とりあえずドンパチやってるけど、話はないに等しいというかー、引きこもり男子の夢ですかね、これ。キャラの使い捨て感、強し。ネタとして突き抜けてるので前巻から読んでるけど、ちゃんと主人公は落ち付くところに落ち付くのかね。このまま世界の支配者ですか。長々と続く銃火器関連の記述は斜め読みー。
★ 乙一『小生物語』、ひさびさに本屋で立ち一気読み。ネットに掲載されたウソかマコトか日記。いろんな作家の生態が覗けて面白いし、乙一が放つ「世界へのひがみっぷり」が実に共感できる。といっても乙一は「勝ってる」んだけど。
んで、レジに持っていこうとして、読んだことのある本を買うのはボケの第一歩だという話を思い出す。ふと見ると、確かに読んだことのある本なので、買わずに帰る。でも、よくよく考えたら、本屋さんとか、出版社さんとか、乙一さんとかいろんな人に悪い気がしたので、近日中にボケの第一歩を踏み出すつもり。
★ 風媒社より「短歌ヴァーサス」5号のゲラが届いたので、確認してメール。新鋭歌人の24冊の歌集を採り上げた批評特集号。刊行が近づけばまたお知らせする。